皮膚科
皮膚科
環境中に存在するアレルギー物質に体が過剰に反応し、皮膚の炎症やかゆみを引き起こす病気です。発症する子たちは元々備わっている皮膚のバリア機能が低いことがわかっています。原因となるのは花粉やホコリなど相当な種類が考えられます。原因が除去出来る場合はいいのですが、多くは完全に除去することは難しいため様々な治療を組み合わせて行います。
治療の方法としては飲み薬や外用薬による炎症、かゆみのコントロールがメインとなります。薬の種類は多岐にわたるため、その子の症状に合った治療プランを組んでいきます。また、近年はスキンケアの有効性が注目されています。上に挙げたように、犬アトピー性皮膚炎は元々の皮膚バリアが弱くなっていることが知られているためそれを補うようなスキンケアが重要です。
ホルモンの過剰、不足により体には様々な影響が出ますが、皮膚は多くのホルモン異常において変化が出やすい部位です。症状は脱毛、フケ、皮膚のべたつきなどが多く、ホルモンの種類によっては脱毛の仕方に特徴が出ることもあります。治療法は異常のあるホルモンに対応して投薬治療が選択されることが多く、また内分泌疾患は合併症も多いためそれに対応する治療も平行して行います
食物中のアレルゲンに反応し皮膚症状や嘔吐・下痢などの消化器症状を引き起こす疾患です。1歳以下の若い子で多いイメージが持たれますが、全年齢で発症する可能性のある病気です。症状は犬アトピー性皮膚炎と似ており、かゆみがメインに起こります。最も信頼性のある診断は除去食試験、食物負荷試験といった試験を実施することです。簡単に言えば「原因と思われる食事を除去してみる」「原因と思われる食事をあえて与えてみる」ということを行い、かゆみの誘発具合を見ていきます。診断が確定した後、安全と思われる材料を見極め、フードを選定します。犬アトピー性皮膚炎との合併が高率で起こっていることが知られていますので必要に応じて犬アトピー性皮膚炎への対処も行っていきます。
皮膚に寄生する病原体による症状です。主な感染虫体としては、ノミ、ダニ、ニキビダニ、疥癬などがメインとなります。海外に比べると寄生虫の感染は少ないものの、未だ診断する機会のある病気です。皮膚のかゆみを起こす虫に関しては同じくかゆみを引き起こすアレルギー疾患との区別が重要で、慎重な検査や場合によっては試験的な治療から始めることもあります。
STEP1:受付・問診
皮膚科の問診は皮膚トラブルの深掘り、今までの投薬歴・ご自宅でのスキンケアの方法の確認などお聞きする項目が多くなります。以下の項目を事前に整理して頂きますとスムーズに問診が進みます
STEP2:身体検査
診票の情報を元に診察を進めていきます。検査が必要な場合は適宜ご説明しながら進めていきます。今後の治療経過の確認のため写真を撮らせて頂く場合があります
STEP3:検査結果のご説明・治療方針の提案
問診、検査の結果から考えられる疾患をご案内し、解決策をご提案致します。その子によって最終目標は異なりますし、ご家族のライフスタイルによって実施可能な治療も異なります。ご家族にとって一番良い選択ができるよう、丁寧に説明させて頂きます。
症状によっては外用薬、シャンプーなどを中心に治療が可能です
飲み薬は全身に作用するため広い範囲に症状がある場合は有効です。しかし、内服の抗生物質による耐性菌の出現やステロイドによる多飲・多尿などの副反応が問題となります。そのため、症状が部分的であれば当院では積極的に外用薬を選択し、スキンケアを併用することで再発防止にも対応していきます。
項目 | 金額 |
皮膚科検査 | 550円〜 |
皮膚生検 | 8,800円〜 |